ベトナム人実習生や特定技能外国人を雇用されている経営者の皆様、テト(旧正月)、あけましておめでとうございます。
ベトナムでは今、一年で最も重要な祝祭「テト(旧正月)」の真っ只中です。
2026年、現地ハノイやホーチミンのカウントダウンでは、過去数十年には見られなかった「ある劇的な光景の変化」が起きていました。
この変化を知ることは、皆様の元で働くベトナム人社員の「今の価値観」を理解する大きなヒントになります。
2026年、テトの風景は「一極集中」から「分散・個人化」へ
今年のテトの最大の特徴。それは、政府が打ち上げる大規模な公式花火だけでなく、市街地の至るところで、個人による「小型打ち上げ花火」が同時多発的に上がったことです。
これまで「花火は会場に行って見るもの」だったベトナムが、「自分たちの庭や屋上で楽しむもの」へとシフトした、歴史的な転換点を感じさせる年越しとなりました。
なぜ今、街中で一斉に花火が上がるのか?
私が自宅の屋上から定点観測したところ、高さ15mほどの中規模な花火が、市街地のあちこちから絶え間なく打ち上げられていました。
この背景には、単なる娯楽以上の「2つの理由」があります。
1. 合法的な家庭用花火の急速な普及
ベトナムでは爆竹や花火の個人利用は長く禁止されてきましたが、近年、国防省傘下の企業が製造する安全な打ち上げ花火の販売が解禁されました。
これが一般家庭に一気に浸透し、「ルールを守りながら新しい楽しみ方を取り入れる」という、現代ベトナム人の規律と柔軟性の両立が形となって現れています。

2. 「家族との時間」への投資意欲の向上
かつては「無料で楽しめる公共のイベント」に人が集まっていましたが、現在は「自分たちの屋上で、家族や友人とプライベートな時間を過ごすためにお金を使う」という層が激増しています。
これは、ベトナムの中間層の所得向上と、精神的な豊かさを重視する価値観への変化を象徴しています。
まとめ
今年のテトの光景から私たちが学ぶべきは、ベトナムは今、凄まじいスピードで「個の時代・家族の時代」へと変化しているという事実です。
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受動から能動へ: 誰かに与えられる娯楽を待つのではなく、自ら環境を整え、楽しむエネルギー。
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コミュニティの最小単位: 家族を大切にする伝統を守りつつ、楽しみ方はスマートに進化。
ベトナム人技能実習生・特定技能生を受け入れる皆様におかれましても、「昔ながらのベトナム人像」に固執せず、こうした「豊かになった母国」を知る若者たちの最新の感覚にアップデートして接することが、より良い労務管理と信頼関係の構築に繋がります。
弊社は、こうした現地のリアルな変化を常にウォッチし、県内企業の皆様がベトナム人財と共に成長できる環境づくりをサポートいたします。


