「急にフライトがキャンセルになった」「航空券代が驚くほど高騰している」……。
今、ベトナムビジネスや旅行を計画している方の間で、大きな不安が広がっています。
現在、中東情勢の悪化に伴い、航空燃料の大半を輸入に頼るベトナムでは極めて深刻な燃料不足が発生しています。
この影響は単なる遅延に留まらず、ベトナム航空業界全体、そして日本便の運航スケジュールを大きく揺るがす事態へと発展しています。
ベトナム航空業界の現状:日本便への深刻な影響と見通し
結論から申し上げますと、ベトナムへの渡航、特にLCC(格安航空会社)の利用は現在、極めてリスクが高い状態にあります。
その具体的な理由は以下の3点です。
1. 大規模な減便と日本便の運休(ベトジェット)
ベトナム航空が4月1日から週23便の減便を発表したのを皮切りに、LCC最大手のベトジェットエアも週66便規模の大幅な減便を決定しました。
- 成田・関空便への影響:4月8日頃から4月末まで、ベトジェットのハノイ=成田便およびハノイ=関空便の運休が判明しています。
- 地方路線の懸念:福岡便や広島便も突如減便の対象になる可能性が高く、4月28日就航予定だった静岡ーハノイ路線も先行きは極めて不透明です。
2. 実質的な「間引き運転」と運賃の高騰
燃料節約のため、搭乗率の低い2つの便を直前で1つに統合する「間引き」が頻発すると予想されます。
さらに、コスト増に伴い航空券価格はすでに2〜3割上昇しており、今後は約3割の燃油サーチャージ上乗せも避けられない見通しです。
ベトナムビジネス関係者が今すぐ実践すべき4つの危機管理
この混乱期にビジネスを停滞させないため、またトラブルに巻き込まれないために、以下の対策を徹底してください。
① 渡航には「日系航空会社」を選択する
ベトジェット等のLCCは直前の運休リスクが非常に高く、返金対応も極めて遅いのが現状です。
確実な移動が求められるビジネスにおいては、減便リスクが低く、トラブル時のサポートが手厚いJAL・ANA等の日系航空会社を利用するのが最も手堅い選択です。
② 不要不急の渡航・観光は一旦停止する
突然の欠航により日本へ帰国できなくなるリスクがあります。
ビジネスや生活に多大な支障が出る恐れがあるため、現時点での観光目的の渡航は控えるべきでしょう。
③ フェイクニュースへの警戒と情報の多角化
先日ベトナム国内のSNSで「ベトナム政府がイランへ人道支援物資を送った」といった根拠のない情報が出回りました。
現地のスタッフからの情報であっても鵜呑みにせず、必ず複数の公式ソースから裏付けを取るようにしてください。
④ 政府の突発的な決定に備えたシミュレーション
社会主義国であるベトナムでは、「明日から出社禁止」「ガソリンバイク走行禁止」といったドラスティックな措置が突然発表・施行される可能性があります。
スタッフのリモートワーク化など、危機管理体制を今のうちに社内でシミュレーションしておきましょう。
まとめ:冷静な情報収集とリスク回避が最優先
中東危機に端を発したベトナムの燃料不足は、航空インフラを直撃しています。
特にベトジェットを利用した日本便の運休は、ビジネスにおいて致命的な遅延を招きかねません。
- 日系エアラインへの切り替えで移動の確実性を担保する
- 返金トラブルや滞在延長のリスクを常に想定しておく
- 政府の突発的な規制に備え、リモート体制を整える
状況は刻一刻と変化しています。
常に最新の情報をチェックし、最悪のシナリオを想定した行動を心がけるようにお願いいたします。


